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SSD とは? HDD から交換すると何が変わる?

SSD は、データを記憶チップに電気的に保存する記憶装置です。円盤を回して読み書きする HDD より、起動やソフトの立ち上がりがずっと速くなります。ただし CPU の性能まで上がるわけではなく、効くのは「待たされる」遅さです。

結論:「待たされる」パソコンほど、SSD で変わります

HDD のパソコンを SSD に交換すると、電源を入れてから使えるようになるまでの時間、ソフトを開くまでの時間、Windows Update にかかる時間が大きく縮みます。CPU(頭脳にあたる部品)やメモリは同じままでも、別のパソコンのように感じることがあります。

一方で、CPU の力が足りないことによる遅さは、SSD にしても変わりません。まず自分のパソコンが HDD かどうかを確かめ、HDD なら交換を考える、という順番がおすすめです。

SSD と HDD は、何が違うのですか

どちらも、Windows・ソフト・写真や書類をしまっておく「記憶装置」です。違うのは、データのしまい方です。

  • HDD(ハードディスク):レコードのような円盤が高速で回り、その上を読み取り用の部品(ヘッド)が動いて読み書きします。部品が目的の場所にたどり着くまで、わずかな待ち時間があります。
  • SSD:USB メモリと同じ仲間の記憶チップに、電気的に読み書きします。動く部品がないので、待ち時間がほとんどありません。

Windows は、起動や更新のたびに小さなファイルを数え切れないほど読みます。HDD ではその一つ一つに待ち時間がかかり、積み重なって「遅い」と感じます。SSD が速く感じるのは、この待ち時間がなくなるからです。

交換すると変わること

SSD への交換で良くなるのは、記憶装置の読み書きを待っていた部分と、動く部品があったことによる弱点です。

  • 速さ:電源を入れてから使えるまでの時間、ソフトやファイルを開くまでの時間、Windows Update やファイルの検索。
  • 静かさ:HDD の「カリカリ」という作動音がしなくなります。
  • 衝撃への強さ:動く部品がないので、持ち運び中の振動や、使用中に机にぶつけたことによる故障が起きにくくなります。
  • 熱と電力:発熱と消費電力が少なく、ノートパソコンではバッテリーの持ちがわずかに良くなることもあります。

SSD にしても変わらないこと

記憶装置以外が原因の遅さは、SSD にしても残ります。交換の前に、次の点も確かめておくと期待外れがありません。

  • CPU の性能:動画の書き出しや、重い表計算の計算そのものは速くなりません。古い CPU で、動画やビデオ会議がもたつく場合も同じです。
  • メモリ不足:タブやソフトをたくさん開くと固まる症状には、メモリの増設が必要です。
  • インターネットの速さ:ホームページの表示が遅い原因が回線や Wi-Fi なら変わりません(Wi-Fiにつながらない)。
  • Windows 11 への対応:対応していない CPU のパソコンは、SSD にしても対応しません。

自分のパソコンが HDD か SSD か、確かめる方法

Windows 10・11 なら、次のどちらかで確かめられます。

  • タスクマネージャー:キーボードの Ctrl・Shift・Esc を同時に押し、「パフォーマンス」を開きます。左の一覧の「ディスク 0」の下に「HDD」か「SSD」と表示されています。
  • ドライブの最適化:スタートメニューで「デフラグ」と入力して「ドライブのデフラグと最適化」を開くと、「メディアの種類」の欄に「ハード ディスク ドライブ」か「ソリッド ステート ドライブ」と出ます。

ディスクが 2 台あるパソコンは、Windows が入っている C ドライブがどちらかを見てください。数年前までの価格を抑えたノートパソコンやデスクトップには、HDD を積んだものが少なくありません。

容量は、今の使用量から選びます

当店の料金表の SSD 交換は 128GB・256GB・512GB の 3 種類で、部品込みで 8,000/12,000/18,000円 です。選ぶ前に、エクスプローラーの「PC」を開き、C ドライブに今どれだけ入っているかを確かめてください。

  • 使用量が少なく、メールとインターネットが中心:128GB でも収まりますが、Windows の更新だけで空きが少なくなりやすい容量です。
  • 使用量が 100GB 前後まで:256GB なら余裕を持って使えます。迷ったときの標準です。
  • 写真・動画・仕事のファイルが多い、使用量が 200GB を超えている:512GB を選んでください。

ぎりぎり収まる容量を選ぶと、Windows の大型更新のときに空きが足りなくなります。今の使用量に十分な余裕を持たせてください。

今の環境を移すか、まっさらから始めるか

HDD から SSD に換えるとき、中身の移し方は 2 通りあります。

  • まるごと移行(クローン・8,800円):HDD の中身を、Windows・ソフト・設定・データごと SSD に写します。いつもの画面のまま速くなり、ソフトの入れ直しはほとんど要りません。
  • 入れ直し(Windows 再インストール 9,800〜12,000円):まっさらな Windows から始めます。長年たまった不要なソフトや不具合も片付き、いちばん軽くなります。データは「基本データのバックアップ・移行」(13,200円)で引き継ぎ、ソフトは入れ直します。

HDD に読めない部分がある場合や、使用量が SSD の容量を超える場合は、クローンはできません。どちらが向いているかは診断のときにお伝えします。遅さの原因の見分け方は動作が遅い・固まるもご覧ください。

「SSD はすぐ壊れる」は本当ですか

SSD の記憶チップには、書き換えられる回数に上限があります。そのため「SSD は寿命が短い」と言われることがありますが、今の SSD は、書き込みを全体に散らして、特定の場所だけがすり減らないようにする仕組みを持っています。

メール・インターネット・書類づくり・写真の保存といった家庭での使い方なら、書き込みの上限に届く前に、ほかの部品や Windows のサポートのほうが先に終わりを迎えるのがふつうです。大量の動画を毎日書き出すような使い方でなければ、気にしすぎる必要はありません。動く部品の摩耗や衝撃に弱いのは、むしろ HDD のほうです。

壊れ方と、データの取り出しやすさは違います

SSD は壊れにくい一方で、壊れ方には HDD と違う特徴があります。

  • 前ぶれ:HDD は、異音や遅さといった前ぶれが出てから壊れることがあります。SSD は、前ぶれなく突然認識しなくなることがあります。
  • 削除したファイル:SSD は、消したファイルの跡を自動で片付ける仕組み(TRIM)を持っているため、間違えて消したファイルを後から取り戻せないことがあります。
  • 故障したときの取り出し:SSD の故障は記憶チップや制御部品の不良によるもので、HDD とは作業の方法が違い、取り出しが難しいこともあります。

SSD にしたからといって、バックアップが要らなくなるわけではありません。大事なデータは、外付けの HDD やクラウドなど、別の場所にも置いておいてください。困ったときはデータを取り出したいをご覧ください。

交換の流れと、取り外した HDD

  • 診断:HDD の状態と、クローンができるかを確かめます。診断・お見積りは0円です。
  • 作業:在庫のある SSD への交換は当日が目安です。クローンは、データの量が多いと時間がかかることがあります。
  • 確認:起動と動作を確かめてお返しします。交換した部品には 90日保証が付きます。

取り外した HDD には、今までのデータが残っています。不要なら、データ消去(4,900円)や破壊証明書(2,200円)も承ります(処分する前にデータを消したい)。なお、薄型のノートパソコンには、記憶装置が基板に直付けされていて交換できない機種もあります。型番をお知らせいただければ、事前にお調べします。

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