パソコンは修理と買い替え、どっちが得?
目安は「Windows 11 に対応していて、壊れたのが画面・バッテリー・キーボード・記憶装置のどれか 1 か所なら修理」です。Windows 11 に対応していない、基板が壊れた、直す箇所が重なって合計が整備済み中古PCの価格に近づく——このどれかに当てはまるときは、買い替えも並べて考えてください。
結論:この 4 つを順に確かめれば迷いません
修理か買い替えかは、パソコンの値段や思い入れではなく、次の 4 つを上から順に確かめると決めやすくなります。1 つでも「買い替え寄り」に当てはまったら、修理のお見積りと買い替えの費用を並べて比べてください。
- Windows 11 に対応しているか:対応していなければ、直しても安全に使える期間が限られます。買い替え寄りです。
- 壊れたのはどの部品か:画面・バッテリー・キーボード・SSD など、交換で済む部品なら修理寄り。基板(マザーボード)なら買い替え寄りです。
- 直す箇所は 1 か所か:いくつも重なると、合計が膨らみます。
- 修理の合計が、同じくらいの性能の整備済み中古PCの価格の 7割を超えるか:当店では、これを超えたら乗り換えもあわせてご案内する目安にしています。
データをどうするかは、どちらを選んでも避けて通れないので、判断とは別に準備しておきます(後の節で説明します)。
購入から何年たっていますか
ノートパソコンは 5〜6年、デスクトップはそれより少し長く使えるというのが、よく言われる目安です。ただ、大事なのは年数そのものより「その年数で、どこが傷んでいるか」です。
- 購入から 1 年以内:メーカーの保証期間内かもしれません。落下や水濡れでない故障なら、先に保証書を確かめてください。
- 3年前後まで:多くの部品はまだ元気です。1 か所の故障なら、直して使い続けるのが基本です。
- 4〜6年:バッテリーの劣化・HDD の遅さ・ファンのホコリなど、消耗による不調が重なり始める時期です。直す箇所が 1 つで済むかを見極めます。
- 7年以上:部品の供給が終わっていることがあり、2018年ごろより前に発売された機種は Windows 11 の条件を満たさないことが多くなります。
「高かったパソコンだから直す」という考え方は、かえって損になることがあります。比べるのは買ったときの値段ではなく、これから何年使えるかと、そのためにかかる費用です。
Windows 11 に対応しているかが、いちばんの分かれ目
Windows 10 のサポートは 2025年10月14日に終わりました。個人向けの延長更新(ESU)に登録していても、更新が届くのは 2027年10月12日までです。Windows 11 に対応していないパソコンは、どこを直しても、この期限の先は安全に使い続けるのが難しくなります。
対応しているかどうかは、Windows Update の画面や Microsoft の「PC 正常性チェック」で確かめられます。「要件を満たしていません」と出ても、設定だけの問題のこともあります。確かめ方はWindows 10 のサポート終了についてで説明しています。
反対に、Windows 11 に対応しているパソコンなら、壊れた部品を直すことで、まだ数年は十分に使える見込みがあります。
壊れた部品で、答えはかなり決まります
パソコンの修理は、壊れた部品を外して取り替える作業が中心です。交換しやすく、部品も手に入る箇所なら、修理のほうが得になりやすくなります。
- 画面(液晶パネル):多くのノートパソコンは、パネルだけを交換できます。作業料 16,500円 に、部品代(15.6型の整備済みパネルなら 4,400〜8,800円)が加わります。
- バッテリー:もともと消耗品です。作業 8,800円 と部品代 4,400〜8,800円 で、使える時間が戻ります。
- キーボード:作業 7,700円 と部品代 3,300〜8,800円 が目安です。
- HDD・SSD(記憶装置):遅さや起動しない故障の原因になりやすい部品です。SSD への交換は部品込みで 8,000/12,000/18,000円。古いパソコンが見違えるほど速くなることもあります。
- マザーボード(本体の基板):部品が高価なうえ、年数のたった機種は部品そのものが手に入らないことがあります。購入から何年もたっているなら、買い替えを考える場面です。
基板の故障かどうかは、外から見ても分かりません。「電源が入らない」「起動しない」という症状でも、原因が ACアダプタや記憶装置で、手ごろな費用で直ることもあります。決める前に、まず診断で原因を確かめてください。
費用は「合計」で比べます
1 か所ずつ見ると手ごろでも、直したい箇所が重なると合計は膨らみます。比べるときは、気になっている不調を全部挙げて、その合計で考えてください。
- 修理の側:直したい箇所すべての合計。画面が割れていて、動作も遅く、バッテリーも弱っているなら、3 つ分です。
- 乗り換えの側:本体の価格に、データの移行(13,200円)を足した金額。新しく買う場合でも、データを移す手間と費用は同じようにかかります。
当店では、修理のお見積りが、同じくらいの性能の整備済み中古PCの価格の 7割を超えるときに、乗り換えもあわせてご案内しています。これはあくまで当店の目安で、使い慣れたパソコンを直したい方には、そのまま修理をお受けします。
もう 1 つ、修理したパソコンは、直した箇所以外の部品は元のままです。古い機種ほど、別の箇所が続けて傷むことも考えに入れておくと、後悔が少なくなります。
整備済み中古PCを選ぶほうがよいとき
買い替えといっても、お店に並ぶ最新のパソコンだけが選択肢ではありません。企業で使われたパソコンを点検・整備した整備済み中古PCなら、Windows 11 と SSD を備えたものを、費用を抑えて選べます。次のような場合に向いています。
- 今のパソコンが Windows 11 に対応していない。
- 基板の故障や、部品が手に入らない故障だった。
- 画面・バッテリー・速度など、直したい箇所がいくつもある。
- 使い方がメール・インターネット・書類づくりが中心で、最新の性能までは要らない。
当店で扱う整備済み中古PCは、Windows 11・SSD・90日保証です。反対に、写真や動画の編集・ゲームなど高い性能が要る使い方なら、発売から間もないパソコンを選ぶほうが長く満足できます。
データは、どちらを選んでも先に考える
修理でも買い替えでも、いちばん取り返しがつかないのはデータです。決める前に、写真・書類・住所録など、なくなると困るものを確かめておいてください。
- 修理する場合:画面やバッテリーの交換では、記憶装置に触れないため、データはそのまま残るのが基本です。記憶装置の交換や Windows の入れ直しでは消えるため、移行を合わせて行います。
- 買い替える場合:古いパソコンから、書類・写真などの基本データを移します(13,200円)。起動しなくなったパソコンでも、記憶装置が無事なら取り出せます(データを取り出したい)。
- 手放す場合:消したつもりのデータも、記憶装置には残っています。データ消去(4,900円)や破壊証明書(2,200円)で処理してから手放してください(処分する前にデータを消したい)。
「修理か買い替えか」でよくある誤解
- 「古いパソコンは直す価値がない」→ Windows 11 に対応していて、壊れたのがバッテリーや画面だけなら、直して使うほうが費用も手間も少なく済みます。
- 「修理は高いから、買ったほうが早い」→ 部品によって費用は大きく違います。SSD やバッテリーの交換は、思ったより手ごろなことがあります。金額を確かめずに諦めないでください。
- 「買い替えれば、データもそのまま使える」→ 新しく買ったパソコンは空の状態です。データの移行は別に必要です。
- 「見積りを頼んだら、修理を断れない」→ 当店の診断・お見積りは0円で、お見積り後のキャンセルも無料です(宅配の場合は返送料のみご負担)。
当店にご相談いただく場合
当店は修理を優先し、修理ができないとき・お見積りが目安を超えるとき・ご希望があったときだけ、乗り換えをご案内します。
- 診断:壊れている部品と、ほかに傷んでいる箇所がないかを確かめます。Windows 11 への対応も合わせて確認します。
- お見積り:修理の総額と納期をお伝えします。乗り換えのほうが合いそうな場合は、その費用も並べてご説明します。
- 決める:金額を見てから、直すか・乗り換えるか・どちらもやめるかを決めてください。ここまでは0円です。
直した箇所には 90日保証が付きます。遠方の方は宅配修理でもご相談いただけます。
関連する症状と修理
症状ごとの原因・総額の目安・修理の流れは、それぞれのページで詳しくご案内しています。診断・お見積りは0円です。